大阪万博・フィリピン館のテーマは「WOVEN(織りなす)」で、自然、文化、共同体が共により良い未来を織りなすという意味が込められています。このテーマは、フィリピンの多様な文化や伝統、そして人々のつながりを象徴しています。
フィリピンパビリオン:織りなす驚異、伝統と未来を体感する空間
2025年4月13日から10月13日まで開催される大阪・関西万博。世界中の国々が未来へのビジョンを競うなか、フィリピンパビリオンは「自然、文化、共同体 ― よりよい未来をともに織りなす」というテーマで、訪れる人々を深い感動へと誘います。
織物が語る建築:多様性の中の統一
フィリピン🇵🇭パビリオン
展示の垂れ幕が全部編み物らしい(説明は別) pic.twitter.com/YcN7oIZ39s— 小稲荷(おいなり) (@Jyujyutu_lol) April 14, 2025
まず目を奪われるのが、ファサードを彩る200種以上の手織りの織物。これはフィリピン全土18地域から集められた布で構成され、それぞれの土地の文化、色、模様を象徴しています。熟練した職人たちの手による布が一枚の巨大なタペストリーとなり、「多様性の中の統一」という国家の在り方を建築で体現しています。
没入体験:織物の森を歩く
館内では、まるで織物の森に入り込んだかのようなインスタレーション空間が広がります。色彩豊かな織物に囲まれた空間で、訪問者は触れて感じ、布に込められた物語や地域性を体験できます。これは五感を刺激する「没入型展示」として、フィリピン文化の本質に触れるきっかけとなるでしょう。
AIフェスティバル:伝統とテクノロジーの融合
パビリオンでは、AI技術を活用したインタラクティブ展示も用意されています。伝統的な織物のパターンとAIを掛け合わせた体験や、参加型のデジタル演出など、文化遺産が現代技術と融合し、未来の創造性を来館者に示します。
サステナビリティの実践
フィリピン館は「循環型デザイン」を取り入れ、自然素材の使用、再利用可能な構造、万博後の再活用計画など、持続可能な建築としても注目を集めています。伝統と未来をつなぐこの試みは、環境配慮と文化継承の両立を実現しています。
フィリピンパビリオン 基本情報
テーマ | 自然、文化、共同体 ― よりよい未来をともに織りなす |
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外観の特徴 | 200種以上の手織り織物で覆われた建築 |
主な展示 | 織物の森、AIインタラクティブフェスティバル |
特徴 | 伝統と革新の融合、職人技の紹介、循環型デザイン |
所要時間(目安) | 20分〜30分 |
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