派手な演出や最新技術ではなく、「人間の力」に真正面から向き合う赤十字・赤新月運動館。感動や学び、そして静かな勇気をそっとくれる、そんな体験が待っています。
大阪・関西万博を訪れるなら、この“心のパビリオン”にもぜひ足を運んで。ほんの少しの気づきが、誰かの命を支える力になるかもしれません。
国際赤十字・赤新月運動館の見どころ:人間の力が、未来を変える
1. 世界に届ける、静かで力強いメッセージ
「人間を救うのは、人間だ。」そんなシンプルで力強いテーマを掲げるのが、国際赤十字・赤新月運動館。未来の社会に必要なのは、テクノロジーだけじゃない。人のやさしさや行動力こそが、命をつなぐのだと気づかせてくれる特別な場所です。
パビリオン全体を通して流れるのは、“The Power of Humanity”。災害や紛争の中でも、人の思いやりがどれほど大きな光になるのか──そんな希望を感じさせてくれます。
2. 3つのゾーンで心の旅へ
このパビリオンは、ただ見るだけじゃありません。心で感じ、考え、そして最後には自分自身が「何ができるか」に気づいていく。そんな体験を3つのゾーンで丁寧に案内してくれます。
- ゾーン1:気づく“Notice”
世界の日常を映し出すインスタレーションで、当たり前の日々の尊さにふと立ち止まります。 - ゾーン2:考える“Think”
没入型ドームシアターで、命の現場にいる赤十字の活動をリアルに体感。本当に心が揺さぶられる10分間です。 - ゾーン3:行動する“Act”
メッセージを投稿して、想いを共有。人道支援の輪に、自分もそっと参加できるような空間です。
3. ドームシアターで涙するひととき
赤十字パビリオンの #ドームシアター
では、涙を流される方もおられます。一人でも多くの人に、人道の理念への理解と共感を深めていただき、 人道アクションにつながるきっかけになることを願っています。
※映像の一部には、戦争や災害(津波等)の映像が含まれています。 pic.twitter.com/ClIukCezsK
— 赤十字万博2025 (@Expo_RedCross) April 16, 2025
一番のハイライトは、やはり半球形のドームシアター。赤十字の現場で奮闘する人々のリアルな声を、映像と音の迫力とともに体験します。
例えば、パレスチナや東日本大震災、阪神・淡路の支援現場で活躍した人々の証言が心に響き、思わず胸が熱くなる場面も。
4. インタラクティブに「私もできること」を考える
体験後は、想いを綴るメッセージボードへ。自分の気持ちを可視化することで、「私にも何かできるかも」という気づきが芽生える時間になります。
壁面には、世界中の赤十字の活動がずらり。被災地支援から医療、ジェンダー、環境分野まで…その広がりに驚かされます。
5. イベントも盛りだくさん
5月8日には「世界赤十字・赤新月デー」の記念イベントも開催予定。学生による演奏や、記念セレモニーも予定されています。
さらに、災害医療の最前線を紹介する「赤十字ウィーク」、ムーミンとのコラボイベント、そして女性の人道支援をテーマにしたトークセッションなど、見逃せない企画が目白押し。
6. 赤十字グッズで想いをつなぐ
出口にはショップも併設。万博限定グッズや、ムーミンとのコラボアイテムなど、ここでしか手に入らないアイテムが並びます。お気に入りを見つける楽しさはもちろん、購入が支援につながるという点でも、満足感のあるお買い物ができそう。
7. 来場のヒント
- 滞在目安:約30分
- 場所:エンパワーリングゾーン D-21区画
- おすすめの時間帯:混雑を避けたい方は午前中あるいは17時以降がおすすめ
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