中国パビリオンは、その巨大なスケールにふさわしい壮大なテーマと、精巧な建築・技術・文化展示で来場者を圧倒します。世界に向けて中国が描く未来のビジョンを体感できる、必見の展示です。
中国パビリオンの見どころ:自然との共生から未来への展望まで
1. 「自然と共に生きる」中国の万博ビジョン
中国パビリオンは、海外パビリオン最大級の規模(約3500〜3870平方メートル)を誇り、「大屋根リング」内の中心エリアに堂々と構えます。テーマは「自然と共に生きるコミュニティの構築―グリーン発展の未来社会」。古代からの知恵と現代のグリーン技術を融合し、過去・現在・未来をつなぐ壮大な物語を提示します。
2. 建築の象徴性:「竹簡」に込めた知恵と調和
外観は、巻物のように広がる「竹簡」をモチーフに設計。壁面には5種の書体で119の古典的な詩文が刻まれ、建物自体が文化的な展示となっています。3700のプレハブ部材を中国から輸送し現地で組み立てるというエコな建設手法も「グリーン発展」の思想を体現しています。
3. 内部展示:過去・現在・未来を旅する3ゾーン
- 「天人合一」ゾーン(過去)
古代遺物のレプリカや木彫り展示、大型マルチメディアによる暦や農耕文化の再現など、自然と調和した中国古代文化を紹介。 - 「緑水青山」ゾーン(現在)
厦門のシラサギ保護、新疆の生態系回復など、現代の環境対策や伝統と融合した持続可能な開発事例を展示。 - 「生生不息」ゾーン(未来)
嫦娥5号・6号による月面サンプル、宇宙・深海探査、スマートシティジオラマなど、最先端技術と未来ビジョンを提示。
4. 没入・対話型体験:ロボットとAIと共に
- ヒューマノイド「Walker C」や小型「Alpha Mini」による案内・ダンス体験
- AI孫悟空との会話:多言語AIとの文化交流
- AR/VRでの名所巡りや深海・宇宙体験
- デジタル書道やインタラクティブ・ウォーターフォールなどの参加型展示
5. 地域の魅力が週替わりで登場:文化・観光・産業の祭典
北京や四川など、中国30を超える省・市が週替わりで「○○ウィーク」を開催。伝統舞踊・楽器演奏・書道・武術・工芸体験などが日替わりで披露されます。観光プロモーションや地域企業の出展も併設。
6. 中国パビリオンが伝える未来へのメッセージ
伝統・技術・自然・文化・協力を繋ぐストーリーが建築から展示まで貫かれた中国パビリオン。月のサンプルからロボット、書の滝まで、五感と知性を刺激する体験の連続です。7月11日のナショナルデーや各地域イベントも注目です。
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